コンピュータネットワークにおけるファストイーサネットとは、元来のイーサネットの速度10Mbpsに対し、公称100Mbpsの速度でトラフィックを伝えるいくつかのイーサネット規格の総称です。ファストイーサネットの規格の中でも、100BASE-TXがもっとも普及しており、現在製造されているイーサネットハードウェアの大多数がサポートしています。ファストイーサネットは1995年に導入され、ギガビットイーサネットに追い抜かれるまで、3年のあいだ、最も速いバージョンのイーサネットでした。
ファストイーサネットは、既存のイーサネット規格の拡張版です。UTP データまたは光ファイバーケーブルで実行できます。既存の10BASE-Tシステムと互換性があるので、プラグアンドプレイで10BASE-Tからアップグレードすることが可能です。ファストイーサネットは時として、100BASE-Xと言われることがあります。このXの部分はFXやTXといったバリエーションが入るべきプレースホルダーです。
ギガビットイーサネットは次のステップで、速度は最高1000Mbpsまで速くなります。IEEEがIEEE 802.3zとして1998年6月に開発したギガビットイーサネットの初期の規格では、光ファイバーケーブルを必要としていました。802.3zは一般に1000BASE-Xと呼ばれ、Xには、 -CX、-SX、-LX、または(非標準の)-ZXが入ります。
さらに詳しく: 10ギガビットイーサネット