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ギガビットイーサネットギガビットイーサネットワークステーションとサーバーを通常の10Mbpsイーサネットから100Mbpsの速度に移行するため、より速さが必要となるのは明白です。ギガビットイーサネットは、ファーストイーサネットによって、サーバーやバックボーンレベルで生成されるネットワークのトラフィックを扱うため、より高速のイーサネット規格として開発されました。ギガビットイーサネットは、1000 Mbps(または 1 Gbps)という驚くべき速度を実現し、これは10BASE-Tの100倍の速さにあたります。ギガビットイーサネットは、構内ネットワークバックボーンで生成されるトラフィックも、このような高速度で扱うことができます。加えて、10Mbpsイーサネットや100Mbpsファーストイーサネットから、お手頃な価格でスムーズにアップグレードすることができます。 互換性
ギガビットイーサネットは、真性のイーサネット規格です。これは初期のイーサネットと同じフレームフォーマットとフロー制御を使用しており、ネットワークはすぐにこれを認識するため、古いイーサネットの規格と互換性があります。他の高速技術(例えばATMなど)は、フレームフォーマットやハードウェア要件の相違などのため、互換性に問題があります。 ギガビットイーサネットとこれまで実装されてきたイーサネットとの主な違いは、10Mbpsおよび100Mbpsのイーサネットではハーフデュプレックス(半二重)モードが一般的なのに対して、ギガビットイーサネットがフルデュプレックス(全二重)モードで実行されるということです。
ギガビットイーサネットの重要な特徴の一つは、衝突検出型搬送波検知多重アクセス(CSMA/CD)機能が向上したことです。ハーフデュプレックス(半二重)モードでは、すべてのイーサネット速度が、共有しているメディアの競合を解決するためにCSMA/CD アクセス方法を使用していました。ギガビットイーサネットでは、CSMA/CDは200メートル(656.1フィート)の衝突径を維持するように改善されています。
手頃な価格と適応性
ギガビットイーサネットは、追加のトレーニング、ケーブル配線、管理ツール、またエンドステーションへの投資なしで、いかなる規格のイーサネットネットワークにも組み込むことができます。ギガビットイーサネットはお手元の他のイーサネット機器とうまく組み合わせることができます。そのため、各イーサネットセグメントに必要な速度を与える柔軟性を持っています。また変更が必要な場合にも、イーサネットは簡単に新しいネットワーク要件に適応します。 ギガビットイーサネットは、10Mbpsのイーサネットスイッチと100Mbpsのイーサネットスイッチのあいだで使用できます。もしくは、お手元のイーサネットネットワークとの完全な互換性を保証しながら、高速サーバーに接続することもできる、理想的な高速技術です。
ギガビットイーサネットが最初に登場した時には、効率的に運用するために光ファイバーが不可欠でした。以来、カテゴリ5ケーブルを使用したギガビットのIEEE802.3ab 規格が承認され、既存の銅線ケーブルを使用してのギガビットの速度の実現が、短時間可能になりました。今日ギガビットイーサネットを実装する際には、多くの選択肢があります。
1000BASE-X
1000BASE-X は、総称としてIEEE802.3z規格を指します。: 1000BASE-SX、 1000BASE-LX、および1000BASE-CXです。 1000BASE-SX 1000BASE-SXの「S」は、「short」を意味します。短波長のレーザーを使用して770〜860ナノメートルの波長域で機能し、マルチモード光ファイバーでデータを送信します。これは1000BASE-LXよりも安価ですが、典型的な62.5-µmマルチモードケーブルとなり、範囲ははるかに短い200mとなります。 1000BASE-LX
「L」は「long」を意味します。長波長のレーザーを使用して、1270〜1355ナノメートルの波長域で機能し、シングルモード光ファイバーケーブルでデータを送信します。1000BASE-LXは、マルチモード光ファイバーで最高550m、またはシングルモード光ファイバーで最高10kmをサポートします。 1000BASE-CX 「C」は、「 copper(銅)」を意味します。特別なツイナックスケーブルを介して機能し、最長距離は25m。この規格はあまり広く受け入れられていません。 CAT5上のギガビット—1000BASE-TX
802.3ab仕様、または1000BASE-TXは、銅製ツイストペアケーブル上で、 IEEE準拠のギガビットイーサネットを、最長100mで、CAT5以上のケーブルで実行することができます。 ギガビットイーサネットは、4ペアのうち2つしか使用しない10BASE-Tや100BASE-TXと異なり、ケーブル内の4つのツイストペア全てを使用します。4ペアケーブルの4つのペアそれぞれを用いて250 Mbpsを送信し動作します。
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