1980年代半ばに導入されたアドバンスド テクノロジー アタッチメント(ATA)インタコネクトは、すぐに、内部記憶装置を接続するためのパラレル入/出力バスインタフェースとして業界標準となりました。またUltra ATAは、元のパラレルATAインタフェース上に構築され、最も一般的に使用されるインタコネクトのタイプとなりました。
しかし近年では、高速ネットワーク上でのデジタルビデオやオーディオファイルの共有、またその他のデータ量の多い用途が、ハードドライブ、光学ドライブ、またメディア記憶周辺機器に大きな負荷をかけています。驚くまでもなく、Ultra ATAは、新しい技術であるシリアルATAからの挑戦に直面しています。
その名前が示すように、この新しいインタコネクトは、パラレルではなく、シリアルバスアーキテクチャを使用しています。シリアルATAは現在、最高 150MBpsまでの速度をサポートしています。さらに、改善目標として、速度を600MBpsまで大きく引き上げることも目指しています。
各接続機器に専用の150MBpsを用意することができる、ポイントツーポイントの技術も含め、シリアルATAはUltra ATAと比較して、際立った長所を持っています。Ultra ATAの「マスタスレイブ」共有バスと異なり、各チャンネルは独立して動作し、ドライブの競合やインタフェースバンド幅の共有がありません。
Ultra ATAのパラレルバス設計と比較して、シリアルATAはデータビット送信に単一の信号パスを必要とし、2つめのパスを確認データの受信に使用します。各パスは、2ワイヤディファレンシャルペアの間を移動し、各チャンネル毎に4つの信号回線を含んでいます。インタフェース信号は比較的少ないため、インタコネクトケーブルは少ないボードスペースで使用できます。
シリアルATAはまた、より長い距離(最高1m)で利用できるより細いケーブル(幅6.3mm未満)と、混線を低減するよう設計を改善したコネクタを使用しています。また、電源を入れたまま交換するホットスワップが可能です。
シリアルATAは以前のUltra ATA機器を直接インタフェースで接続することはできませんが、ATAプロトコルに完全に準拠しているので、ソフトウェアについては、2つのインタコネクトの間で互換性があります。
さらに詳しく: M1 - ディスプレイ インタフェース システム