DisplayPort v1.2 は、オリジナルの DisplayPort 規格の拡張で、新しい多くの利点をもたらします。
DisplayPort v1.2 は既存の DisplayPort v1.1a システムと後方互換性があり、これには既存のケーブルと Mini DisplayPort コネクタも含みます。DisplayPort v1.2 は、最高データ送信速度を 10.8Gbps から 21.6Gbps へと倍に増やし、ディスプレイ解像度、色深度、リフレッシュレートもめざましく改善しているうえ、複数のディスプレイに対応できるなど、性能が大幅に向上しています。
DisplayPort v1.2 は、マルチストリーミングをサポートしています。つまり、複数の独立した非圧縮ディスプレイやオーディオストリームを 1本のケーブルで送信可能で、保護されたコンテンツや 3D ゲームなどの高性能アプリケーションをサポートします。これにより、ケーブルをデイジーチェイン、またはハブ構成で接続した、複数モニタ使用が可能になります。現在の Display v1.1a 規格が 60Hz で解像度 2560x1600 のモニタ 1台をサポートできるのに対し、DisplayPort v1.2 は、同じようなモニタ 2台を1本のケーブルでサポートできます。さらに 1920x1200 モニタを 4台サポートすることもできます。複数のビデオソースやディスプレイ(異なる解像度も可)、オーディオスピーカなど、その他との組み合わせも可能です。
高速双方向データ送信をサポートしているので、USB2.0 またはイーサネットのデータを標準的な DisplayPort ケーブルで送信することができます。DisplayPort v1.2 では、この AUX チャンネルの最高データ速度が 1Mbps(毎秒メガビット)から 720Mbps に向上し、USB2.0 に適したバンド幅を提供します。DisplayPort ケーブルは、ビデオや音声情報を送信できるだけでなく、Display USB 機能をサポートして、ディスプレイへ(から)の USB データをサポートできます。標準的なイーサネットも DisplayPort ケーブルで送信することができます。
DisplayPort v1.2 では、以下のような新しい改善が追加されました。
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