工業・製造業

生産現場の電力供給対策

工業・製造業用制御機器への電力供給は、家庭、オフィス、データセンタのネットワーク機器への電力供給よりも複雑です。工場の電力供給は、AC は 230VAC 単相、400VAC 三相、DC は 24VDC、48VDC とさまざまです。

工業用電力は、三相交流で、送配電網を通した電力伝送により、工場の大型モータや重負荷装置を稼働させます。しかし、ノイズ、電圧変動、スパイクの影響を受けてしばしば電力の品質が低下します。低品質の電力は工業機器内部の電子部品の障害、機器へのダメージやデータロスを引き起こす可能性があります。

電源の種類が多岐にわたるため、工業・製造業用制御機器の電源は、別売りか選択になっています。通常のネットワーク機器と違い、工業用制御機器は機器と用途の双方に適切な電源の選択が必要です。

工業用電源は、送配電網からの受電入力と工業制御機器に供給する出力のタイプを合致させなければなりません。

電力入力は一般に 230VAC の標準ヨーロッパ電力であることが多いですが、工業用電源では AC 電源の範囲が上側/下側に、また単相/三相であることが求められます。DC 電源も提供され、24VDC と 48VDC を含みます。

多くの工業用電源は、一般的に 85～264VAC と 120～370VDC の広い範囲で電力を受け入れるユニバーサル入力を備えています。これにより異なる電源に対応可能となり、同時に大きな入力変動に耐え、信頼性の高い安定した出力を供給します。

出力側では、工業用電源は通常 12VDC、24VDC、48VDC の電力を機器側へ供給します。北米とヨーロッパの工業制御機器は 24VDC を使用します。

工業用電源の接続は、ネジ止め型あるいはスプリングクランプ型ターミナルブロックを使用します。

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