コンソールサーバは多くのシリアルポートを持ち、アクティブなネットワーク機器のコンソールポートに接続します。データセンタや分散環境のサーバ、スイッチ、ルータなど、重要な IT インフラへリモートアクセスできます。通常、Secure Shell(SSH)アクセスというネットワークプロトコルが組み込まれており、セキュリティで保護されていないネットワーク上でも安全にネットワークサービスを運用できます。コンソールサーバの中には、シリアルポートのデータのすべてを記録、ユーザが設定した動作(操作)を開始する信号の出力、正確で的確な判断に基づいた規則の順守、電子メールの送信、複数のネットワークにアクセスするための冗長イーサネットポートの提供などといった、さまざまな機能があります。
コンソールサーバのメリット
コンソールサーバにより、IT システムの高い利用率と業務の継続性を確保し、時間と費用を節約します。リモート管理とトラブルシューティングにより停電後の迅速な復旧が可能で、問題に対処するため現地に人を派遣する必要がなくなり、時間と出張の追加コストを節約できます。セキュリティのために OOB(Out-Of-Band 帯域外:通常のデータ トラフィックを搬送するチャネルとは異なるチャネルを使用すること)管理は VPN と認証システムとを統合し、企業のセキュリティポリシーを分散された資産へも適用できます。コンソールサーバも拡張性のある解決法で、ネットワーク規模に関係なく1つの VCMS(Virtual Central Management System 仮想中央管理システム)ポータルを使用した機器へのアクセス、ステータスの監視、問題のトラブルシューティングが可能です。
Black Box のコンソールサーバは、仮想中央管理システム(VCMS)を使用して管理します。VCMS は、集中して安全確実にエンドツーエンドの OOB 管理を行い、リモート WAN や LAN の動作状態に関係なく、問題発生前に警告を出します。VCMS ポータルを使用すると地理的に、さらには地球的規模の広い領域に置かれた多数のコンソールサーバを、1つの画面で管理できます。接続されているかどうかに関わらず名前で管理対象機器を検索し、結果を場所別・用途別・管理対象機器の種類別に並べ替えることができます。VCMS を使用すると、障害の発生した機器を特定して問題をすばやく解決し、ダウンタイムや運用への影響を最小限に抑えられます。