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ケーブルを使った AV 配信

ケーブルを使った AV(オーディオ/ビデオ)配信

インラインベース

リンク内のある地点に設置されたインライン エクステンダは、設置された元来のケーブルで信号を変換することなく延長します。増幅器やリピータタイプのデバイスは距離を延ばすために信号をイコライズ(等化)するか増幅するように設計されています。デイジーチェーン(縦列接続)に対応し、 2つのデータを1組にすることでデータを2倍送信することができます。

しかしインライン エクステンダは、一般的にビデオ信号だけでなくケーブル上のノイズも信号とみなして増幅します。さらに、双方向シリアル制御信号をディスプレイに送信できません。

In-line based Diagram

ネットワーク化されていない CATx ベース

この方法ではトランスミッタとレシーバを使用して変換された信号をネットワーク化されていない UTP (シールドされていないツイストペア)ケーブルで延長します。費用対効果が非常に高く、アナログ、デジタルビデオケーブルが本来可能な距離よりもはるかに遠くまで延長可能です。標準のビデオケーブルや RGB 同軸ケーブルは、ぴったり収まった導管から簡単に引き抜くことができないことがあるのと、また終端するのが大変なので、銅線ベースの延長は有効な方法です。(ビデオケーブル延長の制限については下記参照)

※ ほとんどの建物では、データ通信サービスのため銅線ケーブルがすでに設置されています。既存のケーブル配線を長距離 AV 配信に使用できる場合は、新しいケーブルを設置する必要がありません。

もう1つの考慮すべき点は、同軸ケーブルや VGA ケーブル接続の追加作業では通常ディスプレイの制御信号を伝送するため別の RS-232 や他の配線が必要となることです。(多くのシリアル信号は、従来のケーブルでは短い距離のみ延長可能です。)一部の CATx ベースのエクステンダは、オーディオビデオ信号とともに、シリアル制御信号も延長できます。したがって一つの伝送媒体でオーディオビデオ信号と制御信号の両方を伝送することができます。

さらに、CATx 延長技術も進化し続けています。最新の HDBaseT™ 技術では高度なエンコーディングとイコライゼーション技術を使用して、非圧縮の DVI や HDMI ビデオオーディオ、100BASE-T イーサネット、電源、制御信号を1つの CATx ケーブルで離れたところにあるスクリーン(図のリモートスクリーン)に配信します。HDBaseT は、ビデオ信号に加え周辺機器の信号を100mまで非圧縮で伝送できます。

Non-networked CATx-based Diagram

非ネットワークのファイバベース

さらに高い解像度と広い帯域幅を必要とするファイルの送信、特に送信所などの電子的に騒がしい環境での送信にも対応しています。ファイバは絶縁体であるガラス製のため電流は流れません。そのため、 EMI / RFI 干渉の影響を受けなくなるので、産業機器の隣にファイバを設置しても心配ありません。また、銅ケーブルと比較して、ファイバケーブルは温度変動の影響を受けにくい特長があります。

ファイバによる配信は、医療、軍事、政府機関などのデータセキュリティが優先されるアプリケーションに最適です。理由は、光ファイバケーブルを盗聴するのが非常に難しいためです。

ファイバケーブルは銅ケーブルより耐久性があり、より細いため、扱いやすく、ケーブルダクトのスペースも少なくて済みます。ですが、高価でもあるため、多くのファイバベースのエクステンダでは、経済的な利用目的で、1本の撚ったファイバを使用しています。

Non-networked fiber-based Diagram

さらに長いケーブルを走らせてみませんか?

アナログビデオ信号は、ケーブルの直径とシールドの長さが十分であれば、長い距離でも従来の VGA ケーブル上で流すことができます。ただし、ケーブルの品質に関係なく信号減衰がビデオ周波数とケーブル長に従って増加してしまいます。結果、約9m~15m後に画質が低下し始め、色のゆがみや文字が不鮮明になります。

VGA ビデオアプリケーションの信号劣化を解決するには、信号損失を補償するイコライザやエクステンダを使用します。優れたエクステンダは高い周波数と低い周波数に対して別々の調整を行います。HF (High Frequency / 高周波) 損失は、通常 LF (Low Frequency / 低周波) 損失よりも大きいものです。

アナログ信号は正弦波のような波形で移動し、デジタル DVI と HDMI 信号は矩形波のような波形で移動します。信号はバイナリ形式に分割されオーディオやビデオデータは一連の1と0で表されます。アナログ信号と同様にデジタルビデオもケーブル損失がありますが、ケーブルの品質が十分でそのケーブルが対応する最大距離内であれば、信号には "ぼやけ" や "色むら" はありません。

サポートされる最大長を超えると、クリフ効果により、信号が減衰して画像が完全に失われます。距離の制限を解消するには、エクステンダやリピータを使用し、延長します。

アナログ信号の画質は、ケーブル長に比例して、徐々に低下します。

Diagram of degrading picture quality

P デジタル信号(例:HDMI)の画質は、一定のケーブル長で突然低下します。(クリフ効果)

Diagram of cliff effect